和大産学連携通信 No30(2019年7月号)
公開日 2019年07月19日
目次
1.NEWS
2.和歌山大学 客員教員紹介 田代 優秋 (産学連携イノベーションセンター客員准教授 丹波篠山市 一般社団法人地域資源研究センター 理事)
3.和大産連センター活動カレンダー
4.技術相談受付けています
5.編集後記
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1.NEWS
a)?「令和元年度 和歌山大学産学官見学交流会」 開催報告?
令和時代の最初の「和歌山大学産学官見学交流会」を開催しました。
【開催日時】2019年7月2日(火)15時~18時半
【集合場所】和歌山大学 産学連携イノベーションセンター(北4号館)1F 多目的研究室
【見学研究室】〇情報フォトニクス研究室 「光の波面を測る、作る、記録する技術」
〇空間拡張現実感研究室 「見かけを操作する革新的な投影技術」
〇聴覚メディア研究室 「超高齢社会における音デザインの研究」
県内外の企業、研究機関、自治体関係者が参加されました。3班に分かれ3研究室を巡回見学して頂きました。
見学時の写真等は以下をご覧ください。
/cijr/news/2019070900026/
b)「令和元年度 第2回 起業家育成?地域産業育成のための知財講演会」 開催報告
発明から出願まで、どのようにするかを主題として講演会を開催しました。
【日 時】令和元年7月12日(金) 5時限(16:30~)
【場 所】産学連携イノベーションセンター(北4号館)1F?多目的研究室
〇「発明のアイデアから特許出願に至るまで ~ 大学の知財の視点も交えて~」
パナソニックセミコンダクターソリューションズ(株)半導体ビジネスユニットReRAM?技術担当主幹/弁理士 三河 巧 様
〇「アイデアから特許へ -?開放特許を例にして-」富士通セミコンダクター(株) 知的財産部 大塚 信幸 様
c)イノベーションジャパン2019大学見本市&ビジネスマッチング出展告知
?今年も東京で行われる「イノベーションジャパン」に出展致します。
2019年8月29日?30日 東京ビックサイト「青海展示棟Bホール」
詳細は下記をご覧ください。
https://www.ij2019.jp/
今年度の展示内容(4テーマ)
?情報通信分野:システム工学部 和田俊和 教授 「組み込み系DNNシステムの圧縮による高速化」
?装置?デバイス分野:システム工学部 尾崎信彦 准教授 「生体?医療イメージングに利用可能な近赤外広帯域光源」
?ナノテクノロジー分野:システム工学部 門 晋平 助教 「光吸収?散乱の波長特性を容易に制御できるナノ材料:中空銀ナノ粒子」
?情報通信分野:観光学部 木川 剛志 准教授 「Society5.0に実現に向けた次世代型観光映像の研究」
2.客員教員紹介 田代 優秋 (産学連携イノベーションセンター客員准教授 丹波篠山市 一般社団法人地域資源研究センター 理事)
私は、今年4月から、産学連携イノベーションセンターで「起業支援」を担当する客員教員として着任しました。「起業支援」といっても、実は「学生の起業支援」を担当します。
和歌山大学での学生の起業支援のはじまりは、つい最近です。大学版地方創生事業(COC+事業)を進めるCOC+推進室という新しい部署で、起業支援担当コーディネーターが中心となって平成29年度から開始しました(このコーディネーターも実は私です)。当初は、「和歌山大学の学生で、起業を希望する学生なんているんだろうか?」という学内外から疑問の声が多く聞かれました。ところが、いざ蓋を開けてみると、そうした希望を持つ学生が約20名いました。和歌山大学では「学生の起業支援」の実績はないため、「他大学のやり方や社会人対象の支援メニューで本当に意味のある支援になるのだろうか」「和大生は『将来の起業』をいつのこと、どのタイミングで、どんな内容を考えているのだろうか」と手探り状態でした。そこで、この約20名の学生と「どんな支援を受けたいのか」を一緒になって議論し、考えながら、進めていきました。特に「話を聞くこと」を重視しました。なぜなら、ビジネスプランや自身の能力への不安だけでなく、起業に対する不安、人生の不安など相談できる大人がいなくて、行動できなかったり、挑戦すらせずに卒業する学生がとても多かったからです。学生の悩みや不安をしっかり聞いて、どうすればできるかと問いかけることで、自己管理力や自己実践力を高めていったお蔭で、1年目で学外のビジネスプランコンテストで4件の受賞実績が生まれました。和大生の潜在力はとても高いと思います。
今年度からは、学生への起業支援と教員への起業支援を同じ部署で行うことで、より効率的で波及効果を見込んで、産学連携イノベーションセンターで実施することとなりました。今年度の起業支援は、他大学や他事例をただ模倣するのではなく、しっかりと学生の声に耳を傾けながら、教職員と学生とが一緒になって「和大オリジナル?プログラム」を確立させていきたいと思います。起業希望の学生に対する学内?学外からご支援、ぜひともお待ちしております。
3.和大産連センター活動カレンダー
産学連携イノベーションセンターの最近の活動と活動予定を掲載しています。
詳細はコチラをご覧ください
4.技術相談受付けています。
技術相談をお寄せください。和歌山大学 産学連携イノベーションセンターでは積極的に企業の皆様からの技術相談に対応いたします。
「お問い合わせ」申込フォームよりご連絡下さい。
和歌山大学で対応が難しい場合はMOBIO(ものづくりビジネスセンター大阪)の産学連携機関に登録している35の大学?高専と連携して、対応可能な研究者をご紹介します。近隣の府県の研究機関(公設試)でも技術相談を受け付けています。研究的開発的要素のあるものは大学に向いていますが、単なる測定などは、むしろ公設試が適しています。その様な事案については公設試を紹介して問題解決に当たります。
5.編集後記
?7月に入り早くもイノベーションジャパンの開催が来月になってきました。本年度は会場もオリンピックの関係で「青海展示棟Bホール」という場所で行われますが、和歌山大学では、異なった3分野4テーマについて展示を行う予定です。和歌山大学の研究成果を多くの関係者の方々に知って頂く良いチャンスだと思っております。会場にお越しの際は是非和歌山大学のブースにもお越しください。
(米田)
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連絡先 国立大学法人 和歌山大学 産学連携イノベーションセンター URA室
liaison@ml.wakayama-u.ac.jp? TEL 073-457-7564
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編集 国立大学法人 和歌山大学 産学連携イノベーションセンター
コーディネーターグループ 鈴木、前田、米田
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