和大産学連携通信 No.80(2024年1月号)
公開日 2024年01月18日
目次
1.NEWS
2.研究紹介
3.和大産連センター活動カレンダー
4.技術相談受付けています
5.編集後記
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1.NEWS
a) 年頭のご挨拶(産学連携イノベーションセンター長/学長補佐 坂本英文)
旧年中は本センターの活動にご理解ご協力を賜り、有難うございました。
昨年は、4月に新体制となるに伴いイノベーションイニシアティブ基幹が設置され、その中に「産学連携イノベーションセンター」と、「アントレプレナーシップデザインセンター」(EDC)が正式に独立して置かれることになりました。EDCでは「成長し続ける意欲を持ち、新しいことに挑戦し続けるマインド」を持つ学生を育てることを目指した教育を行っています。さらに、イノベーションイニシアティブ基幹には、リスキリング?インターンシップ推進室と共同利用?共同研究推進室が新たに設けられました。リスキリング?インターンシップ推進室では、企業の方への新たな学びの場の提供と、企業の皆様のご協力をいただきながらの本学学生のインターンシップを計画しています。また、共同利用?共同研究推進室では、政府により宇宙開発利用の指針として決定された宇宙基本計画について「専門家にとどまらず潜在的な一般の利用者も含めた利用拡大を図る。」とされたことで宇宙利用の裾野の拡大が求められていることから、主に宇宙教育をベースにした航空宇宙人材にとどまらず、他の産業分野でも必要とされているアーキテクト人材の育成や、関連企業とのパイプの構築を目指しています。
産学連携イノベーションセンターでは、これらの新たな組織と密接に連携を取りながら、地域企業の皆様と和歌山大学の研究者ならびに学生?卒業生との繋がりの幅を広げる体制作りを進めています。
また昨年は、5月初旬に新型コロナウイルス感染症が5類に移行したことで、本センター主催或いは共催の研究発表会や交流会のほとんどが対面形式で行われるようになり、多くの方にご参加いただきました。一方で、9月に本学が当番校として開催した国立大学共同研究センター等教員会議では、各省庁の方の講演に加え、「産学連携の支援人材の確保の取り組み」、「大学発スタートアップの創出?支援に向けた取組」、「知財の活用に向けた取組」に関する分科会において主立った大学からの報告に続いて非常に活発な議論が交わされ、産官学連携に向けた関心の高さを改めて実感いたしました。
本センターでは、このような取組や行事を行いながら、以前にも増して本学の研究者の外部資金調達に向けた支援に力を注ぐと共に、学術指導?受託研究?共同研究講座のマッチング、研究交流会?オープンラボの開催などに努めて参ります。本年も皆様のご支援ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
b) レジリエントクラウド共同講座の公開講義を開催します。
和歌山大学とクオリティソフト社で開設している共同講座の公開講義『クラウドネイティブをけん引するOSS』を1月25日(木)に和歌山大学松下会館で開催します。
※リモート参加も可能です。
詳細はコチラをご覧ください。
c)【社会インフォマティクス学環】社会インフォマティクス学環新設記念講演会を開催します。
社会インフォマティクス学環新設記念講演会の第3回を2月5日(月)に開催します。
「『観光産業共通プラットフォーム』業界改革への挑戦」の題で、一般財団法人日本旅行業協会(JATA)国内旅行推進部副部長の太田雅之氏が講演されます。
詳細はコチラをご覧ください。
d)【観光学部】2023年度地域連携プログラムの合同活動報告会を開催します。
和歌山大学観光学部では、和歌山県内及び大阪南部の市町村などの協力のもと、地域が抱える課題を地域住民とともに発見し、その解決方法を考える「地域連携プログラム(通称:LPP)」を実施しています。
今年度実施している18のプログラムが、一年間の取り組みを広く共有し、学生が活動を振り返り自身の学びと今後の活動のブラッシュアップを図るため、「LPP合同活動報告会」を2月1日(木)?2日(金)に開催します。
詳細はコチラをご覧ください。
e)【システム工学研究科】第4回とめ研究所若手研究者懸賞論文において、最優秀賞を受賞しました。
株式会社とめ研究所が行っている第4回とめ研究所若手研究者懸賞論文において、システム工学研究科博士前期課程1年の森川大翔さんの応募した論文「セマンティックセグメンテーション手法を用いた X 線画像からの椎骨検出」が、最優秀賞を受賞しました。
詳細はコチラをご覧ください。
2. 研究紹介
社会インフォマティクス学環 松田 憲幸 教授 「サービス専門職の組織的熟達モデルの研究」
サービス産業の技能者は見習いから一人前に成長するまで長期にわたる経験を通して技能?知識を積み上げ,これを同僚との間で,またサービス受容者(社会や顧客など)との間で熟成させている.しかしながら,これまでの科学研究は個人業務の効率化に焦点をあてており,サービス技能者らによる組織的な熟達のメカニズムについて十分に目を向けてきたとは言えない.本研究は組織的かつ持続可能なサービス技能?知識の洗練?継承モデルについて検討する.
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3.和大産連センター活動カレンダー
産学連携イノベーションセンターの最近の活動と活動予定を掲載しています。
詳細はコチラをご覧ください。
4.技術相談受付けています。
技術相談をお寄せください。和歌山大学 産学連携イノベーションセンターでは積極的に企業の皆様からの技術相談に対応いたします。「お問い合わせ」申込フォームよりご連絡下さい。
和歌山大学で対応が難しい場合はMOBIO(ものづくりビジネスセンター大阪)の産学連携機関に登録している35の大学?高専と連携して、対応可能な研究者をご紹介します。近隣の府県の研究機関(公設試)でも技術相談を受け付けています。研究的開発的要素のあるものは大学に向いていますが、単なる測定などは、むしろ公設試が適しています。その様な事案については公設試を紹介して問題解決に当たります。
5. 編集後記
今年は年明け早々に能登半島地震が発生し、石川県を中心に大きな被害が出ています。被災された皆様にはお見舞い申し上げます。
まさかお正月にこんなことが起きるなんてと誰しもが驚いたことでしょうが、災害は日時を選んではくれません。できることに限界があることも事実ですが、不断の備えを可能な限りしておきましょう。(野原)
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ご意見、感想、質問、情報等をお寄せ下さい。
連絡先 国立大学法人 和歌山大学 産学連携イノベーションセンター URA室
liaison@ml.wakayama-u.ac.jp TEL 073-457-7564
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編集 国立大学法人 和歌山大学 産学連携イノベーションセンター
コーディネーターグループ 小畑、野原 URA 米田、金川
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