[学会発表]The 2nd Critical Tourism Studies-Asia Pacific Conference
公開日 2020年03月17日
国際観光学研究センター(CTR)が共催し、The 2nd Critical Tourism Studies-Asia Pacific Conferenceが2020年2月17日から3日間の日程で、和歌山大学にて開催されました。これは、2018年にインドネシア、ジョグジャカルタのガジャマダ大学で開催された第一回大会に続く実施となり、参加者は30の国と地域から170人を数え、国際学会としては大学史上最大の規模となりました。
本大会は、新型コロナウイルス「COVID-19」の影響で、世界的に移動の制限や自粛が広がりさまざまな対応を余儀なくされましたが、大会テーマの「Tourism in Troubled Times」は図らずも予見的で、社会混乱の際には結束や思いやりが不可欠であることを示す形となりました。困難な情勢ではありましたが、多くの参加者やスタッフ、学生ボランティアの協力により、本学そしてCTRがアジア太平洋地域における観光研究の重要な拠点であると世界に存在感を示すマイルストーンとなりました。
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学会期間中に開催された「ロンリープラネット」の共同創始者であるTony Wheeler氏、テキサスA&M大学Tazim Jamal教授、 ハワイ大学Christine Yano教授による3つの基調講演では、それぞれ独自の視点による議論が展開され、観光がもつポテンシャルに改めて気づかされるような内容でした。
(Tony Wheeler氏)
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また、日本の観光学研究を国際的に牽引する研究者3名、山下晋司名誉教授(東京大学大学院)、遠藤英樹教授(立命館大学)、加藤久美教授(和歌山大学)による講演もそれぞれ日本の観点を提示しました。
他にも、本学からは多くの研究者や学生が研究発表を行いました。プログラムや発表要旨の詳細は大会ウェブサイト(https://www.criticaltourismstudies.com/)からご覧いただけます。
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この学会は、世界の観光における持続可能性は人類も非人類も含めた母なる地球を健全に有効活用することが重要である、と強く訴えています。観光は、経済成長にばかり関心が集まりがちですが、それ以外の影響力も注目されるべきで、ウェルビーイングや社会の安定へ貢献するという潜在能力を体現するには、行動変容が不可欠です。
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(左:CTR専任研究員Joseph Cheer特任教授、右:CTR副センター長Richard Sharpley和歌山大学特別主幹教授)
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本大会に続けて、2020年8月にはCritical Tourism Studies - North America が開催されます。
◆Critical Tourism Studies - Asia Pacific https://www.criticaltourismstudies.com/
◆Critical Tourism Studies - North America https://sites.grenadine.uqam.ca/sites/gritts/en/cts-na
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(大会実行委員を務めたJoseph Cheer特任教授による報告をCTR事務局にて翻訳しました。英語原文は英語版ページを参照ください。)