コーヒーのCM やドラマでおなじみのプラネタリウム制作者、大平貴之さん。小学生のときに見たプラネタリウムを自分の手で作ろうと、小学校時代から自分の部屋で作り続け、1998 年、ついに大手メーカーでも作ることができなかった100万個以上の星を投影するメガスターを完成。講演会では、自主研究の大先輩ともいえる大平貴之さんが参加者の皆さんに向けて、メガスターの開発経験を語ってくださいます。
大平貴之(おおひら たかゆき)さん略歴
- 子どもの頃から、太陽は誰のものか?などと妙な質問ばかり大人に浴びせて両親を困らせる。
- 小学生の頃に作った夜光塗料の星空をきっかけに、数々のプラネタリウム自作に取り組み、大学時代に、個人開発では前例のないレンズ投影式プラネタリウム「アストロライナー」を完成。
- 1996 年に、自動車運転免許を取得。
- 1998 年に恒星数100 万個の「メガスター」をIPS(国際プラネタリウム協会)ロンドン大会で発表、
- 2000年にスパイラル(表参道)で初の一般公開、移動公演活動を開始する。
- 2003年5月、ソニーを退社、フリーとなる。
- 同年、メガスターII を発表、東急文化会館8F(旧五島プラネタリウム)で初公開、
- その後、日本科学未来舘や川崎市青少年科学館に設置、愛知万博ささしまサテライト会場はじめとした各地での移動公演、 松任谷由実やKIRORO、バンプオブチキン、ナナムジカ、SINSKE などアーティストとのコラボレーションを実現する。
- セガトイズと共同開発したリアルな星空を投影できる新コンセプトの家庭用光学式プラネタリウム「ホームスター」シリーズをリリース、学研と、大人の科学マガジンのピンホール式プラネタリウム「マイスター」を開発し、いずれもヒット商品となる。
- メガスターII は、従来にないコンセプトでリアルな星空を再現できる点が評価され、『世界で最も先進的なプラネタリウム』としてギネスワールドレコードに登録されている。
- 2005 年、有限会社大平技研を設立。JAXA(宇宙航空研究開発機構)のオープンラボプロジェクトにて、ソニー、学研らと共に、メガスターのデジタル化に向けた共同開発プロジェクトを開始。
- 2005 年より東京大学特任教員。和歌山大学客員准教授。ネスカフェ?ゴールドブレンドのTVCMに出演。
- 幼少より学生時代まで取り組んだロケット開発もいつか必ず再開させようと画策中につき、果敢に宇宙に挑む宇宙飛行士を募集中( 応募受付は終了しました)。
- 日本大学優秀賞、川崎アゼリア輝賞、日経BP 社の日本イノベーター大賞の優秀賞、ブルガリドリームアワード2006、文部科学大臣表彰を受賞。
- 著書には「プラネタリウムを作りました(エクスナレッジ)」がある。
- 2005 年にはフジテレビにて、テレビドラマ化され放送された。「星に願いを~7畳間で生まれた410 万の星~」