プロジェクトタイトル
イベントの代表性:「おらが町のイベント」度合いの測定
研究ユニット
代表者
メンバー
プロジェクト期間
2026年5月7日 ~ 2027年3月31日
プロジェクト概要
本研究の目的は、イベントの代表性尺度を作成し、その妥当性と信頼性を検証することである。イベントを通じたデスティネーションマネジメントにおいて、地域住民は最も重要なステークホルダーの一つである。持続可能なイベントの実現に関する先行研究は、住民の所有感(ownership)に基づくイベントの概念的な分類を進めてきたが、本研究では所有感に先行する概念として、イベントが地域住民の価値観やアイデンティティをどの程度「表しているか」という代表性(representation:いわゆる「おらが町」の度合い)に着目する。具体的には、Asada and Reifurth(2023)によって地域密着型のスポーツチームを対象に開発された代表性尺度を、地域イベントの文脈に援用する。MacKenzie(2011)による尺度開発の手続きに基づき、代表性の定義および構成概念の再検討を行った上で、専門家の助言を踏まえて質問紙と測定モデルを作成する。その後、「おらが町のイベント」を志向するマラソンが開催されている和歌山県日高川町美山地区および宮崎県綾町の住民を対象に質問紙調査を実施する。得られたデータに対して探索的および検証的因子分析を行い、イベント代表性尺度を提案する。本尺度は、「おらが町のイベント」度合いを測定する評価ツールとして、住民参加の促進を通じたイベントの持続可能性向上、ひいてはデスティネーションマネジメントの発展に寄与することが期待される。

