プロジェクトタイトル
世界自然遺産屋久島における自然保護と持続可能な観光の取り組みの分析
研究ユニット
代表者
プロジェクト期間
2021年5月19日 ~ 2022年3月31日
プロジェクト概要
本研究では、世界自然遺産屋久島における自然保護及び持続可能な観光(エコツーリズム)について分析を行う。そのため、屋久島の現場では、主に聞き取り、参与観察、アンケート調査(コロナウイルス状況に応じて調整)を実施する。現地における主な協力者は環境省屋久島自然保護事務所であり、その他、自然保護やエコツーリズムの実践に関わるNPO等とも連携を図る。現地調査の主な現場は、屋久島中央部の山岳地域や永田浜等自然が豊かな海岸地域である。
成果報告(2021年度)
今回のプロジェクトで、屋久島の観光ステークホルダー(特にガイド、ビジターセンター職員、世界遺産マネージメントに携わる職員)への聞き取り、宮之浦や安房地域の宿泊施設にて聞き取り、一部の刊行者への聞き取りを実施したほか、白谷雲水峡、ヤクスギランド、永田浜、西部林道、南部や西部の海岸線、モッチョム岳麓?千尋滝のサイトにおいて、トレイルの特徴?実体の取材(撮影、録画、ガイドと見学?研修)を実施した。しかし新型コロナウイルス拡大の事情のため、一部のサイトへの取材や当初予想していた数より、実際に実施できた聞き取りの数は少なかった。また2021年度も、屋久島での観光事情はコロナウイルスに影響されたままで、通常の環境ではなかったことも、一部の分析において影響するものだと考えている。聞き取りや現場における取材に基づき、現在日本地理学会秋季大会 (2022年9月)に向けて発表を準備しており、2022年度内に研究論文を執筆したいとも考えている。